まだ幼稚園に入る前、、、
鮮明に覚えている事があります。
団地暮らしの当時、静かな午後のけだるい時間帯、
決まって母とお昼寝タイムがありました。
その日私は寝静まった母を確認し、
こっそりと下駄箱に向かいました。
中には、エナメルの黒いワンストラップシューズ。
前のはもう革がすすけてきていて、
新しいのを買ってくれたのに、
母は、お出掛けする時まで駄目!と
履かせてくれません。
気づかれないように、
そーっと履いて、
家を出ました。
団地の階段を少しづつ降りて、
夢心地。。。
お姫様みたいに。。。
そーっと、そーっと、、、、
と、次の瞬間、
階段からまっさかさまに
滑り落ちました。
「う、うぎゃー!!」
泣き叫ぶ声に近所のおばちゃんが飛び出てきて、
母にもバレて、
夢の世界は、瞬く間に崩れ落ちました。
あの、あたらしいぴかぴかの靴で
歩き始めた時のウキウキ感。
ワンストラップシューズは、
今でも何か、
特別な感情を思い起こさせます。
K
http://www.benchmade.jp/acousticshoes/index.html
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