2011/04/03

小学生の頃、学校の図書館から帰ってきて
自分だけの空間で本を読むのが大好きでした。
と言っても、リビングの窓際にダンボールで囲いを作って、
好きなものだけ並べて作った即席自分空間。
その頃はコロボックルシリーズやドリトル先生が
大好きで、その窓辺が夢の世界に行ける特等席でした。

今でも本は好きなのですが、
自分のアンテナにピンときて買ったものの、
読めないままに溜まって行く本が増えてゆくのが
悲しい。。。

そんな中に須田敦子さんの本がありますが、
一足先に、その世界にはまっている友人が、
素敵な文章があったと教えてくれました。

特別なきっちり足に合った靴さえあれば、
じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。
そう心のどこかで思いつづけ、
完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、
私はこれまで生きて来たような気がする。
行きたいところ、行くべきところぜんぶにじぶんが行っていないのは、
あるいは行くのをあきらめたのは、すべて、
じぶんの足にぴったりな靴をもたなかったせいなのだ、と。

『ユルスナールの靴』須田敦子 河出文庫


しかも冒頭の文章というではありませんか!
積んでるだけではもったいない。
読書用ランプを購入したばかりでタイミングもばっちり。
私も自室の特等席ソファで早くこの世界に行かなくちゃ、
ひとまず、いつも我が物顔でこの場所を占領している
でぶネコちゃんをどかさなければなりません。。。。

K

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