2011/02/04

永遠のワンストラップシューズ

まだ幼稚園に入る前、、、
鮮明に覚えている事があります。
団地暮らしの当時、静かな午後のけだるい時間帯、
決まって母とお昼寝タイムがありました。

その日私は寝静まった母を確認し、
こっそりと下駄箱に向かいました。

中には、エナメルの黒いワンストラップシューズ。
前のはもう革がすすけてきていて、
新しいのを買ってくれたのに、
母は、お出掛けする時まで駄目!と
履かせてくれません。

気づかれないように、
そーっと履いて、
家を出ました。
団地の階段を少しづつ降りて、
夢心地。。。
お姫様みたいに。。。
そーっと、そーっと、、、、
と、次の瞬間、
階段からまっさかさまに
滑り落ちました。
「う、うぎゃー!!」
泣き叫ぶ声に近所のおばちゃんが飛び出てきて、
母にもバレて、
夢の世界は、瞬く間に崩れ落ちました。

あの、あたらしいぴかぴかの靴で
歩き始めた時のウキウキ感。
ワンストラップシューズは、
今でも何か、
特別な感情を思い起こさせます。

K

http://www.benchmade.jp/acousticshoes/index.html

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